月は新月から始まり、満ちて満月へ、そしてまた欠けて新月へと戻ります。
その周期は29.5日。その間、黄道12星座を一周します。
東洋医学では自然と人は相似関係にあるとして、その2つのつながりを見出してきました。
2000年前に書かれた中国最古の医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』にはすでに、「人体も月に影響される」としています。
また、月の満ち欠けは人の無意識にも影響を与えると考えられています。
月のリズムは大きく分けて4つあります。
「新月」「満ちゆく月(上弦の月)」「満月」「欠けゆく月(下弦)」です。
私たちの生活に影響する月の満ち欠けを詳しくみてゆきましょう。
新月
新月は始まりの時です。
何かを新しく始めたり、生活習慣を見直したり、満月に向けて“準備”をするのに最適です。
新月では骨盤は最も締まっている状態です。
また、太陽と月が重なるため、陰と陽が統合され、自分自身と向き合いやすい時期でもあります。
上弦の月
満ちゆく月の時は、吸収力が高まっています。
骨盤は満月に向けて開いてゆき、体は栄養分をよく吸収し、心や頭脳は新しいものを吸収します。
気力や体力も満ちていくので、新たな基盤を作っていくことに適した生産的な時期です。
美容・健康面では栄養を与えるケアがオススメですが、食べ過ぎた分も吸収されやすいので注意が必要です。
満月
満月は“収穫”の時期です。
骨盤は最も開き、エネルギーがピークに達し、血液の巡りもよくなり、栄養や酸素などが体を巡り日々の活動も活発化します。
また、今までの結果がハッキリとあらわれやすいので、その状況からやり方を見直したり、物ごとのバランスを取り直すなどをするといい時期です。
また、出血が多くなる日とも言われているので、手術や抜歯などの治療には向いていません。
下弦の月
欠けゆく月の時は、排泄や解毒の作用が高まる時期です。
骨盤は新月に向けて締まっていきます。
この時期はエネルギーを回復させるという循環が必要です。
新月に近付くほど、排出作用がある時なので、身体の毒出しや、清掃や消毒、断捨離や洗濯などに向いています。
満月で見直したものを手放す作業は、ぜひこの欠けゆく月の時にやりましょう。
また、乾燥、固定などの作用もあるので、手術や治療などはこの時期に行うといいと言われています。
このように、古来から月の光は人間にとって生命や生活に大きな影響を与えてきました。
自然界にあるものは、常に一定のリズムで変化しています。
日が昇り、沈むまでの一日のリズムや、月の満ち欠けの周期、変わりゆく季節の流れ。
そんな、偉大な自然の力の中で、私たちは生活しています。
一日たりとも、同じ形でとどまることのない夜空の月は明日、10月28日(月)12:38にさそり座の位置で新月を迎えます。
新月は始まりのときです。
さそり座新月から、満月に向けて“なりたい自分”をイメージして、月や骨盤を意識する生活をはじめてみてはいかがでしょうか。
フィットネス整体カラダラボ
代表 小菅みゆき
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